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ピアノを教えるハセガワと困惑するオータニ、マキタ

僕は出し惜しみなく、とにかくいいところを見せようと、

絵を描いたりピアノを弾いたり付け焼き刃の学識を披露したり、

全然効果のない間違った方向へ力いっぱい暴走していた。

言葉では何ひとつはっきりしたことを言わなかった。

大分後になって熱情を弾いた時の録音のかけらが残っている。

暴走しててへったくそだ。

セリフ

  1. 「ハセガワよ、頼みがある。」
  2. 「今度の舞台でピアノの場面があるんだ。弾き方教えてくれ。」
  3. 「もう一人誰か呼べよ。確認しながらやった方がいいだろ。」
  4. 効果音んー
  5. 「ちょっとかわれ。」
  6. 僕はオータニがマキタを呼ぶことを予想して、マキタにいいところを見せようと思った。
  7. 「呼んだ。」
  8. 「うぉおお」
  9. 「私なんで呼ばれたの。」
  10. 「私も一体何をしてるんだ。」
  11. 「かえるぞ」
  12. 渾身すぎた。
  13. 「ようし見てろマキタ。」
  14. 「俺の渾身の「熱情」を!」

オータニから舞台のためにピアノを教えるよう頼まれたハセガワは、マキタに格好良いところを見せようと画策する。しかし、実際にマキタの前で披露した演奏は、気合が入りすぎて激しく支離滅裂なものだった。困惑するマキタと、呼んだことを後悔するオータニ。ハセガワの空回りした熱情が、ビターな結末を招く。