ちょっとしたことですぐ居場所がなくなった気がする僕の、
もやしのような自意識をエスパーのように見透かして、
いい時にやってくるマキタは僕のヒーローだったのだ。
セリフ
- 「えーでは。」
- 「留学する美術部 鈴木・佐藤?」
- 「山田です。」
- 「…送別会だ。」
- 「みんなで作ったぞ料理!」
- 効果音パチ
- 効果音パチ
- 「俺はできる子」
- 「場違い…何故 俺はここにいる。」
- 「一応部長だから 誘っとかなきゃ的 義務感だろ。」
- 「山田…お前誰だ。 いたか?お前…。」
- 「何調子乗って 料理作ってきてんだ ああ恥ずかしい 帰りたいしまっとこ」
- 効果音ゴー
- 軽々と僕のどうでもいい 思惑を飛び越えてゆく。 ありがとうマキタ。 ありがとう。
- 「おおー」
- 「はせやんが!」
- 「あのはせやんが 何やら!」
- 「見たぞ。」
- ああマキタはいつも
- 「…で 何コレ?」
- 「不味っ」
- 「実。」
美術部の送別会。部長のハセガワは、自作の料理を持参したものの、周囲の無関心や場違いな空気に気圧され、内心で後悔と恥ずかしさに震えていた。そこへマキタが現れ、ハセガワの努力を肯定するように料理を口にする。不味いと一蹴されながらも、彼女の振る舞いに救われたハセガワは、心の中でマキタに感謝を捧げる。
