

僕はよく自分の思春期を「放浪癖」と表現するけれど、
あれは嘘だ。
本当は、ただ目立ちたくて、気にして欲しくって、
奇妙に見える行動言動を繰り返したにすぎない。
僕はマキタの一言で目が覚めた。
……なんてことはなく、何年も何年も、
引き続き不平不満とくだらないプライドを周囲に撒き散らしながら、
薄々気づいている自分の本当のダメさに目をつむって、
「ああ俺はだめだなあ」などと痴呆のように繰り返す。


僕はよく自分の思春期を「放浪癖」と表現するけれど、
あれは嘘だ。
本当は、ただ目立ちたくて、気にして欲しくって、
奇妙に見える行動言動を繰り返したにすぎない。
僕はマキタの一言で目が覚めた。
……なんてことはなく、何年も何年も、
引き続き不平不満とくだらないプライドを周囲に撒き散らしながら、
薄々気づいている自分の本当のダメさに目をつむって、
「ああ俺はだめだなあ」などと痴呆のように繰り返す。
教室でマキタが、学校を休んで京都へ徒歩旅行に出ようとするハセガワに問いかける。ハセガワは最近の言いようのないモヤモヤや、周囲への不満を吐露し、自立したいという決意を語る。マキタは淡々とした表情で彼の話を聞き、旅の理由を尋ねる。思春期特有の焦燥感と、二人の静かな対話が描かれている。