セリフ
1ページ目
- 「よ。」
- 「ちわ。」
- 効果音カチ
- 効果音ウボッ
3ページ目
- 「あゴメン、 お前タバコ だめだっけ?」
- 「いいえ、 大丈夫です、 けど。」
- 「先輩なら 何されても 大丈夫っス! けど。」
- 「何それ やめてよ 気色悪い。」
- 効果音よっと
- 「・・・親父が、 ヘビーでね。 (スモーカー)」
- 「子供の俺が喘息でゲホゲホ いってても吸うんスよ。」
- 「あ、先輩は気にしないで くださいね♡」
- 「・・・・・・気にするよ、 バカ。」
4ページ目
- 「で?」
- 「あの子は?」
- 「で?」
- 効果音きゅっ
- 「ピアノ教室の子。」
- 「この子スか?」
- 効果音なんスか
- 「おーばーざれいんぼっ」
- 「さーむふぇえー」
- 「うぇーあー」
- 「はー」
5ページ目
- 「きゃああ」
- 「あー僕の芸術がぐっちゃぐちゃにー」
- 「芸術・・・?」
- 「芸術ッスよ!アートなんスよ!」
- 「え?ごめん。まさかほんとにそんだけ?」
- 「「女に逃げられて僕ちゃん悲しいあーあ 首吊ろうかなー(チラッ)」・・・に見えるその絵が?」
- 「・・・・・・・・。」
- 「いーじゃないスか。」
6ページ目
- 「僕は学んだんスよ! 粘着童貞体質はもう卒業し、明るく哀しいおふざけピエロとして生きると!」
- 「バカなのか 大っキライ」
- 「すごい童貞思考。」
- 「いーんスよ 僕なんか もう!」
- 「ヤケクソ!」
- 効果音ブッ
- 「クソ虫ですから!」
- 仰は表現者あるいは現物と鑑賞者が相互変動を得ようとすることなどで、精神的・感覚的活動であり表現者側では、その働きかけに自分の創造性が発揮されること。受け側がその働きかけを受けること、…等が立つ要件とき
- 「お芸術さえあれば!」
- 「そして秘めた想いはアートにぶつけると!それが芸術の本質だと!」
- 「秘めてねー。」
- 「だだもれだ。」
7ページ目
- 「………」
- 効果音ブッ ブッ ブッ ブッ
- 効果音フー
- 効果音ジージー…
- 「おい、童貞ピエロ。」
- 効果音何その悲惨な生き物!
8ページ目
- 「あーあ、いー スよね! 先輩は。 いっつも余裕あるし 大人っぽいし 何でも知ってるし」
- 「ほんと俺なんか ゴミでクソ童…」
- 「ほれ。」
- 「…………。」
- 「ほんの少しだけ ゆっくりゆっくり 吸い込んで、」
- 「深呼吸みたいに 吐き出してみ。」
9ページ目
- 「ゆっくりな?」
- 「ゆっくり。」
- 効果音コクリ
- 「段々鼻に抜いて。」
- 「くらくらする?」
- 「苦くて甘い香りがします。」
- 「うん。あと苦い。」
- 「それ、私の香り。好きなの。」
- 「ごめんな、嫌いって言ってたのに。」
10ページ目
- ああ、そうか……。
- 嫌いな人間が吸うから
- タバコは下品で粗野で汚らしいと思い込んでいた。
- 「ん?」
- 「気持ち悪かったらすぐ消せよ?」
11ページ目
- 先輩がいつもタバコをくわえてるのは、
- 多分、思ったことを垂れ流さないようにしてるんだ。
- 本音を煙に変えて。
- 「あ、だめだ急に恥ずかしくなってきた。」
- 「なーんだまた俺だけクソガキか。」
- 「ナニお前、私のこと好きなの?」
- 「やめとけやめとけ。彼氏いるから。」
12ページ目
- 「……。」
- 「お?何だお前。ウダウダ言わんのか?」
- 効果音どーせどーせ
- 「ふー……」
- 「確かに…減りますね、これ。口数。」
- 「やるよ。」
- 「ほい。」
13ページ目
- 「私はごちゃごちゃうっせー奴が嫌いなんだ。」
- 「吸わねーやつとはしゃべらねーぞ。」
- ……というわけで、
- 効果音トンッ
14ページ目
- 「至極単純な僕はあっという間にぷかぷかし始め、おかえし♥」
- 「ほんのちょっぴり口数が減り、いらね。」
- 煙たいアトリエで煙たいカフェで時には屋上で時には川べりで
- 効果音プカー
- 効果音プカー
- 「恥を晒して死ぬほど迷惑をかけるわけですが」
- 「僕のことなどイーミクロンも眼中にない先輩は迷惑そうな顔もせず…いや、してたか。」
- 「ああ、してたしてた。誰にでも迷惑そうな顔してた。」
15ページ目
- 「僕はずっとずっと言いたかったんだ。」
- 「「せんぱいのせいだよ。」」
- 「って。」
16ページ目
- 長谷川レイニーです。相変わらずオチも何もない身勝手な思い出ですいません。
- 「さて、卒業式とマキタの話も描けたし、」
- 「村木の話も描いたし、」
- 「先輩とタバコの話も書き直せたし」
- 犬が結構ヤバイ
- まだ描くことはあるが、結局あらゆる人間関係はバッドエンド。何をどうもがいても必ずバッドエンド。
- 「ふあ」
- いちまんえんいる。
- これがハッピーエンドなんだろうか?よくわかりません。
- 先輩とピースは絵になりました。暇さえあればスケッチした。
- そろそろタバコは絶滅するでしょう。いいと思います。いいことないし。
- ただ僕にとっては、20歳の青春の象徴だったことに変わりありません。
- 一緒にふかしたピースは僕の価値観を反転させるほど美味しかった。僕だけがそう語れる。それこそが幸せだと思うのです。
アトリエでハセガワが絵を描いていると、オズ先輩が入室し挨拶を交わす。オズ先輩はハセガワの方を見ていたが、やがて背を向け、椅子に座ってタバコに火をつけた。ハセガワは黙々と制作を続けている。















