2024.3.16
「俺はただ自分を正しいと思いたかっただけ。」
世の中に「いきづらさ」という言葉が蔓延したのは、
才能もなく努力もせず、
ただ自分を正しい側に置こうとだけした、
僕と同じ、
平凡でどうということもない人間のせいだろう。
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世の中に「いきづらさ」という言葉が蔓延したのは、
才能もなく努力もせず、
ただ自分を正しい側に置こうとだけした、
僕と同じ、
平凡でどうということもない人間のせいだろう。
この通学路の狭い農道は
今も寸分違わず狭い農道だ。
どちらかと言えば醒めている。
気を抜くと、ここに僕が存在する理由はないなと考えてしまう。
くだらない授業、
憂鬱な雨空、
同級生の退屈すぎる会話、
それらを全て吹き飛ばして
だるい高校生のスイッチをここまで押し下げた、
思春期の恋愛とはなんと愚かで輝かしいことだろう。