2024.4.1
シリーズ:さみだれデイズ270P
美術部の後輩「さみだれちゃん」は一言もしゃべらない女の子。
「僕」はそれでもさみだれちゃんと一緒にいる。
→本編
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「しあわせの時間⑭ 。」[ジブンガタリ-718]
哀しいことには理由が必要だ。
理由があるからこそ納得し、忘れる努力もできる。
そんな理由もまるで僕に与えなかったさみだれちゃんは、
いつもただ遠くを見ていた。
トオイヒビ7「さみだれちゃん、猫、風。」
さみだれちゃんの一番好きだったところは、
かわいいと思うものに「かわいい」と反応しないところで、
いつも態度は何でもなかった。
だからこそごくごくまれに僕に見せた、
ほんのわずかな感情の揺れが、
大きな価値をもって僕を揺さぶった。