「病院の玄関にて。」
死にたくない人が死にたくない行列を作る。
でも行列は行列で、アウシュビッツの死の行列と見た目は同じだ。
こんなことは言ってはいけないのかもしれない、
しかし一瞬で溶けて死ぬのなら
今エノラ・ゲイが頭上に飛んできても僕は構わない。
2017.11.23。僕は死にかけて大きな入院に一ヶ月入院した。退院した後、まるで世界は変わってしまった。
僕、僕の世界、僕の道。
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死にたくない人が死にたくない行列を作る。
でも行列は行列で、アウシュビッツの死の行列と見た目は同じだ。
こんなことは言ってはいけないのかもしれない、
しかし一瞬で溶けて死ぬのなら
今エノラ・ゲイが頭上に飛んできても僕は構わない。
女性に「女性らしい優しさ」を求めるのは、もはやハラスメントと言われても仕方ない。
しかし、血反吐を吐いて生死の境界をさまよっている時に、
もし「データ的に肥満です」とだけ忠告されたら、
いくら中年で厚顔無恥な僕でもくじける。
科学的なデータと物事を客観視する視点は重要だ。
でもそれと人間らしい優しい気持ちは同居できると思う。
逃げていい、という言葉は、
よくわからん芸能人や誰だか知らんえらい人が
口々に叫んだ結果、虚しい形だけの言葉になってしまった。
逃げたあとどうするのかを一言も言わずに
ただ逃げていい、僕も私も昔しにたかった、などと、
知らんよ。とは思わないか?
僕が高校生だったら余計信用できなくなるな。
好きな人に、迷惑をかけていいと思えることは
大分救われる。
その時、とっても嫌われたなら、
元気になってからがんばって取り返せばいいと思う。
「今一番がんばらないといけない時だ!」
と大震災の時に思って、
ずっとそう思って、
何もがんばらないまま10年が過ぎました。
なので何も変わっておらず、
ただ歳を食ってずっと体調が悪いだけです。
この世界は
死にたい、と言う人間に対して
じゃあ速く死ねと石を投げる世界です。
黙っておくということが出来ない世界です。
世界がつらいとは思いません。
つらくない世界を作るのに失敗したのがつらいです。