2024.4.1
シリーズ:村木SIDE B358P
ピアノ教室で出会った高校生。音大を目指しており、社交的でちょっと情緒不安定。
→本編
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「『自分』は探すのではなく飽きるのだ。」
思春期が高齢化しているのは、「僕」「私」という物語を、自分自身で飽きて捨てる必要がなくなっているからではないかと思うのだ。
自我はその幻想の物語に飽き果てた時点からスタートするのだから。
「ラスト・チャンス。」
破綻に至る前に、必ず彼女からはサインが出ている。気づいて欲しいと思っている。
僕は考えている。
彼女を怒らせないことばかり考えている。
漫画にすれば簡単だ。
自分で気づくのは大変なんだ。