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3:2017.2.11 (19:39)

村木:SIDE B「⑪:朝のフーガ。」

村木:SIDE B「⑪:朝のフーガ。」

僕と村木はバッハのフーガがとても好きだった。
時々上の2声を村木が、下の2声を僕が担当し、息のあったりあわなかったりする演奏をしながら、
ぽろっと僕を試すようなことを言う。
村木が何を考えていたのか僕にはわからないが、
結局は上手く行かなかった。

[su_label type=”important”]演奏[/su_label]98年頃に弾いた、バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第7番変ホ長調 BWV876のフーガ

 村木SIDE B

 青春ノンフィクションI.「村木。」本編

4:2017.2.13 (22:27)

村木:SIDE B「⑫:拘束時間。」

村木:SIDE B「⑫:拘束時間。」

僕は落ち着きがない。
何もしないでぼんやりしていることがことのほか苦手だ。
ちょっとでも時間が空くと、何かしていないと逆にストレスが溜まる。
こんな感じになった時、ちょっと起こしてしまえば済む話なのだけれど、
村木の寝顔を見ていると、とても起こす気にはなれなかった。

今思うと、こうやって少しづつ僕の時間は間延びし、
生き急いで発狂せずにすむ、貴重な休憩時間だったのかもしれない。

 村木SIDE B

 青春ノンフィクションI.「村木。」本編

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