2024.4.1
村木:SIDE B「5:不協和音。」
元々もっている才能と、感情豊かで社交的な村木に、僕はいつも引け目を感じていて、その卑屈から、「僕は彼女を支えるのだ」と逃避した。
そこからは何一つ生まれなかった。
フォロー0、ツイートは全て手書き、必ず落書きを入れる、という縛りで始めたTwitter-日々ジブンガタリ
もう誰の顔色も伺わない。
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元々もっている才能と、感情豊かで社交的な村木に、僕はいつも引け目を感じていて、その卑屈から、「僕は彼女を支えるのだ」と逃避した。
そこからは何一つ生まれなかった。
長い時間をかけてマキタと結局上手くいかなかった僕は、大学に入ると同時に叶えられてしまったしあわせに戸惑って、どうすればよいのかわからなかったのだと思う。
これがしあわせの形だ、と思ってしまうと、そこから先のことを何も考えなくなった。
僕は土偶先生を尊敬していたが、アドバイスを聞くことはなかった。
そうして失敗して失敗して失敗して、ようやく聞く耳をもつことができるのだと思う。