2024.4.1
人物:マキタ一覧1281P
高校生の「僕」にとってヒロインだった演劇部員。
普段は寡黙でぶっきらぼうだが舞台に上がると性格が180度変わる。
よく通る高い声でぼそっと辛辣なことを言うことが多かった。
マエダのことが好き。
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「演劇部。」
バカでなくても バカなのだ
それが天才だ
は、「西から昇ったお日様が」天才バカボンの6番でお気に入りのフレーズで。
演劇部の脚本を書いた時に挿入して2人に叫んでもらった。
ふいに思い出したが意味がわからない。
夜が明けた。
「5階非常階段裏に人は来ない。」
黙っていても一緒にいられる人がいい。
それには黙っていても一緒にいられる場所が必要だ。
ぽつぽつと色んな話をした。
話はいつもまるで噛み合わなかったが、
この場所と雨音が大体埋めてくれた。
「ぼくのすきな距離感。」
冷たいわけでも温かいわけでもない。
僕と僕たちは淡々と関係する。
そういう距離感って、大人になったら誰でもとれるもんだと思っていた。
でも違った。
距離感は思春期に自分自身で獲得する能力だった。