2024.4.1
シリーズ:青春ダイアローグ45P
モノローグでなく、ダイアローグを。
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「通告。」
うだうだと悩むのは所詮、悩むのが趣味だからなのです。
それを趣味だと自覚せずに恋愛に持ち込むと、
ただ相手を自我に巻き込むことになる。
これでつきあってしまうと共依存になって共倒れです。
真剣なのと誠実なのは全然違う。
「思い出。」
僕は「わかりません」と言った。
僕も間違っていただろうか。
「ダイアログ。」
どうにも恋人を名前で呼ぶのが苦手だった。
仲良くなればなるほど呼びにくくなった。
逆に「インディアン・デスロック」みたいな
わけわかんないあだ名をつけると抵抗なく呼べるので
変な名前をつけて怒られたこともある。
「村木」にもそんな表現があるが、
僕は最後まで村木をハルカとは呼ばなかった。