2024.4.1
「さようなら。」
僕はあれ以来、あんな強い無表情を見たことがない。
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僕はあれ以来、あんな強い無表情を見たことがない。
靴を隠されるとか
靴にマヨネーズ入ってるとか、
そんな経験はありましたが、
「知らない女子の靴」
は大層困りました。
普段の素行がよろしくなかったので、
また変態とかなんとか、悪い噂になるなあと
途方にくれたことを覚えています。
結局どうなったのかは忘れてしまいました。
多分、どってことなかったんでしょう。
手紙と日記は違う。
手紙を好きになりましょうなんて僕は言わないが、
日記は未来の自分への投資だと思うので、
結構人に勧める。
まあずっと続ける人なんてほとんど見たことないですが。
僕は妄想が好きでない。
夢を見るのも好きじゃない。
目の前にある、
それそのものが、
過不足なくそれそのものであることに
喜びを見出したい。
人に優しくして欲しいなら、
自分がまず優しくならないといけない。
でも自分はそんな風にどうしてもできない。
なら時間をかければいい。
と僕は考えた。
僕の学生時代だって手紙はとっくに時代遅れだったさ。
手紙で、っていうといやがられたよ。
じゃあいやがられないように説得すればいい。
僕の手元に残った手紙には、
もちろん辛辣な言葉もあるけれど、
優しい。
読み返すだけで、優しくなれる。