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1:2021.1.12 (23:50)

「僕は就職というものをしたことがない。」

就職などせず僕は最初からフリーランスで仕事を始めた。

と書けば格好いいが、違う。
就職できる能力がなかっただけの話なのだ。
そういう意味で、僕には「就職できなかった」という劣等感がいつまでもつきまとう。

先輩が卒業してからも、
僕は時々会いにゆき、
愚痴や大人の事情を聞くかたわらで、
夢のようなポエムのようなことを話し続けた。

そんなできの悪い弟のような僕を、
先輩はどんな気持ちで見ていただろうか。

僕が29歳で結婚するまで
先輩とのやりとりはほそぼそと続いた。

僕はやっとそこで大人になり、週に何日かとは言え、
先生という安定した職を得て、

ろうそくの灯が消えるように
先輩との関係は途絶えた。

2:2021.1.12 (22:46)

「ぱぴぷぺ!ぴくちゃん。」

特に明記してないんですが、
枝くんやぴくちゃん、その他大学生活編で出てくる人物たち(もちろん実在します)は、
同じ大学なわけですが、
ということは当時の偏差値で言えば
みな70代前後でそこそこ優秀な人のはずなんですよ。

狂います。
狂いますねえ。大学生活って。

そこを踏まえて読むと更に困惑の度合いが増して
面白いです。僕はね。

3:2021.1.11 (23:16)

「きもちのわるさ。」

僕の本質的なきもちのわるさは、
言おうと思っていたことを言われてしまうと、
反射的に反対のことを言ってしまうきもちのわるさだ。

つきあいたい、一緒にいたい、
さわりたい、

でもそれは僕が思ってはいけないことなんだ、
などと、勝手に話をマイナス方向に進めたがる。

なんなん?

と問われて、自分から全部壊しにかかる。

素直なのが一番いい。

4:2021.1.11 (19:57)

「枝くんと僕と津軽。」

太宰の斜陽館がまだ宿泊業を行っている時代の話です。

文学散歩として、小樽出身の枝くんをガイドに、
北海道から青森、岩手、秋田、宮城と、
文学碑を訪れる2週間くらいの旅行をしました。

まあそれはそれで思い出に残っていますが、
やっぱり僕は文学碑よりも人、その辺の人が好きなので、
高校生かな、女の子が財布拾ってくれたことの方がよく覚えています。

枝くんは漫画に描くと最低ですが、
本当はいいやつなのかどうか、僕も知りません。

ごくまれにお知らせを送らせてください。 はい いいえ