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ピンクの服を着て横たわる生き物を見つめる男性

寝ている人の耳を舐める眼鏡の男性

夫は、家内ちゃんがかつてふわふわとした体で無邪気に過ごしていた最初の頃の様子を懐かしく思い起こす。当時の家内ちゃんは複雑なことを考えることもなく、ただ布団の上で「ぱー」と愛らしい声を発して寝転がっていた。 成長した現在の家内ちゃんは、今後の入院費用の保険金や学校の授業に関する連絡の段取りに頭を悩ませている。さらにお見舞いに対するお返しの手配など処理すべき用事が次々と重なり、頭を悩ませる事柄は増える一方である。それでも病院へ行くのは嫌だと駄々をこね、一緒についてきてほしいと懇願しながら夫の顔を舐めて甘える。夫は考えることが増えて慌ただしくなった現状に対し、暇を持て余しているよりはましだと前向きに受け止めている。