ママから立派な大粒のシャインマスカットが届き、家内ちゃんは嬉しそうに鼻を近づけてその香りを堪能する。大きさを比較するため器の横に睡眠薬が置かれ、夫は興奮して取り乱している家内ちゃんに落ち着くよう声をかける。 やがて家内ちゃんはマスカットのすぐ横にぴったりと顔を寄せて寝転がり、夫から何をしているのかと不思議がられる。家内ちゃんは、食べる前にまず波長を合わせて自分自身もシャインになりきらなければならないのだと大真面目に答える。 手の届く近い場所にこそ本当の幸せがあるという思いを噛みしめながら、家内ちゃんはそのまま心地よい眠りに落ちる。家内ちゃんはマスカットに優しく手を添え、満足そうな表情を浮かべたままマスカットの隣で静かに眠り続ける。

