夫はキッチンのドアの酷い汚れに気づき、洗剤のスプレーを吹きかけながら一生懸命にガラスや枠を磨き始める。そこへ家内ちゃんがやって来てガラス越しに中を覗き込み、待つように言われても隙間から強引に入ろうとする。 夫は掃除を諦めて中へ入れてやろうとドアを開けるが、家内ちゃんはどこかへ行ってしまって姿が見当たらない。夫が部屋へ様子を見に行くと、家内ちゃんはキッチンのことなど気にしていない様子で布団の上に寝転んでいた。 キッチンで何かしたい用事でもあったのかと、不思議に思った夫が横たわっている家内ちゃんに理由を尋ねる。家内ちゃんは特に用事はなく、ただ夫がいると思ってキッチンへ見に来ただけだと淡々と答えた。


