入院中の家内ちゃんを見舞うため、三重から夫の妹が上京する。妹は荒れ果てた自宅を夫と共に手際よく掃除し、一人で抱え込みがちな兄の身を気遣いながら帰路についた。静まり返った綺麗な部屋で一人になった夫は、「家内ちゃんがもうここに戻ってこられなかったら」という最悪の事態を考えて胸を締め付けられる。それでも夫は、今の自分にできることを必死に模索するのだった。




セリフ
1ページ目
- 始発の新幹線で三重から東京まで妹が来てくれた。
- 「思ったより元気そうで安心したわー。」
- 「家内ちゃんの巣、掃除してええ?」
- 「うん。」
- 効果音クリクリ
2ページ目
- 「助かるわー。俺がやると怒るからな。」
- 「えらいことなっとるやろ。」
- 「うちも似たようなもんやで。」
- 4時間後
- 「しかしお前掃除うまなったな。」
- 「大学ん時はおにいやんが全部やっとったからなー。」
- 「あとでえらい苦労したわなんもできんくて。」
3ページ目
- 「ほな明日も仕事やで帰るわー。」
- 「ありがとな。」
- 「一人じゃ無理やった。」
- 「おにいやん昔から一人で抱え込みすぎやで。」
- 「おにいやん頭おかしいから私がカウンセラーなって治したる。」
- 妹の進路を間接的に決定したのは兄のわたくし。
4ページ目
- 「ふー」
- 家内ちゃんがもしここにもう戻ってこれなかったら。
- 一人になった途端、そんなことを考えて胸がぎゅっと苦しくなった。
- わたくしは今わたくしにできることを必死に探している。
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