2024.4.1
2022年11月98P
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「では僕が嫌う話を描こう。」
僕本当は群れるの好きですよ。
傷をなめあうのも好きです。
でもそれは群れて傷をなめあいたいと思った人に対してだけ思うことです。
当たり前のことなんですけどね。
この当たり前が出来ないわけです。
卑屈ばかりで。
「帰り道。」
人の気持ちは結局わからないと言うこともできるし、
わかる必要もないと言うこともできるけれど、
僕は人の気持ちがわからない自分を恥ずかしく思った。
だからずっとわかりたいと思っている。
そしてわかればわかるほどに
言える言葉は減ってゆく。
「自我。」
でも「家内ちゃんには自我しかない」と書けば、
察しのいい人はなるほどと思うのではないでしょうか。
「17歳の日記帳。」
30年前の僕の言葉は
30年後の僕が見ても
あまり恥ずかしくはない。
自分という感じがしないからだ。
全部書くといい。あらゆることを書くといい。
そうして、20年経つまで決して捨てたり読み返さないことだ。
自分だけのタイムカプセルとして。