「閑話休題。」
倍速であらすじだけチェックしても
ポエムとイメージで出来てる昔のフランス映画は
さっぱりわからないと思う。
ちゃんと見たってよくわからない内容が多いし。
なのでその辺が好きって人とは割と話が出来る。
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倍速であらすじだけチェックしても
ポエムとイメージで出来てる昔のフランス映画は
さっぱりわからないと思う。
ちゃんと見たってよくわからない内容が多いし。
なのでその辺が好きって人とは割と話が出来る。
どうでもいい人とは、
話をする機会さえないから。
関西語圏の大きな特徴はその主語のなさにある。
都合の悪いことは何かと明確にせず、
「雰囲気でわかれ」という空気が存在する。
それによって多々誤解は生じるが、
私自身はこの主語のなさを日本的な、
美しい言葉のように思う。
生まれてから僕と結婚するまで
友達も知り合いもおらず
周囲の大人にただ「かわいいかわいい」
と言われ続けて育った家内ちゃんは
そのせいかどうかは知らないが
接続詞が全部おかしく、
最近は本当に何を言っているのかよくわからない。
夜中にスクーターでアトリエに行く。
誰かいる時もあればいない時もある。
誰かいて、話す時も話さない時もある。
でもアトリエは開いていた。
開いている、という事実に
何度僕は危機的な夜を救われただろう。
僕はリアクション……つまり、
既に「ある」ものに対してしか
考えたり行動したり出来ない自分のことが
まったくもって不愉快で、不機嫌だった。
だから気にしなくていいことばかり気にしながら、
ただ意味不明な「何か」を製造し続けるムロイのことが、
疎ましく、羨ましかったんだ。
元々休むのも眠るのも嫌いなんだ。
そのまま二度と立ち上がれないかもしれないし、
二度と目が覚めないかもしれないからな。
嫌いなやつと一緒になっても
スマホに逃げ込めない昔の世界は、
そうだね、地獄かもしれない。が。
逃げられないから
嫌いでいるのがイヤになって
お互い仲良くなったこともあった。
こんな時間はムダかもしれない。
でも僕はムダだったとは思っていない。
内容はともかく、
ずっと忙しくて思うように描けなかったので
今日は久しぶりに朝から晩まで
ただただ思ったことを描けて楽になった。
来週からまた忙しくなる。
余裕があってもなくても
結局描くのだけれども。
「みんなを笑顔にしたい」
「みんなで笑顔になりたい」
なんて一度も思ったことがない。
僕は怒るのに飽きたので今はニコニコしています。
君は好き勝手に怒って泣いてわめけばいい。
少なくとも、46歳の僕は君にそれを望んでいる。