2024.4.1
2021年6月62P
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「家族とは。」
結婚にメリットがあるかないかなんて僕は知らん。
どんなに人間が嫌いだろうと、
どんなにひどい目に遭ったことがあろうと、
一人きりの人生は退屈だ。
それが僕の揺るがない経験則であり、
理屈などどうでもよい。
「ノスタルジック・ジャスティス。」
そんな馬鹿なとお思いでしょうが、
女子高生も野アヒルも強い関心がなければ大して変わらん
という持論を曲げるつもりはない。
「僕は世界を閉ざしたい。」
努力はしたものの、
「恋人の友人」に対し、
僕はどうしても「クソみたいな野郎」を演じてしまうのでした。
そういう意味では、
友人はおろか、知人さえ一人もいない家内ちゃんは、
理想的なクローズドサークルと言えます。
「僕たちに必要なものは。」
今の僕たちに必要なものは薬や言葉や、まして共感や称賛ではない。
「絶望しかけている人があれば、可能性をもってこい、可能性のみが唯一の救いだ、と叫ぶことが必要なのだ。
可能性を与えれば、彼は息を吹き返し、生き返る。」
中学高校と貪るように読んだキルケゴールのこの有名な言葉は、
今も僕のまんなかへんにある。
「見た目が派手だろうが地味だろうが。」
僕は人をしつこく追いかけましたが、
なぜかと言えば
滅多にちゃんとした人に出会わないからでね。
もちろん自分も含めて。
それを願望とか投影とか夢見んなとか言うけどさ、
そんなのとは違うよ。
全然違う。
「ピアノ。」
「青春モノクローム-ピアノ部屋」を聴いてもらえばわかる通り、
僕は上手くも何ともなく、人を技術で喜ばせる才能は全くありません。
ただ、いじいじと自分に閉じこもって、
しかしそれでも何もせずにはいられなかった、
そんな間違ったはた迷惑な行動力を、
僕は僕自身の青春として正しかったと思っているのです。