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2:2021.1.14 (23:18)

「業。」

楽しい時には楽しい絵を描こう、じゃなくて、

勝手に楽しい絵になるんだ。

演出なんか何も考えていない。
デッサンも構成も見せ方も知らない。

暗い時は暗い絵に、
明るい時は明るい絵に。

絵を描くことなんか何も特別なことなんかない。

3:2021.1.14 (19:45)

「そりゃブラックと言えばブラック。」

ラジオだ、というのがポイントで。

こんなの自己満足なんですよ。
ラジオなんだから車で街まで降りて
花屋から中継するとか、
いくらでも代案はあってね。

平日昼間のAMラジオなんて
誰も聞いてやしないしな。

でもねえ、イヤだったんですよ。
僕イヤなんですよ。

みんながいやがる、
どうでもいいことほど頑張っちゃうんですよ。

25年前のお話です。

6:2021.1.13 (21:31)

「バーカバーカ。」

僕の故郷では「アホ」は言いますが「バカ」はほとんど使いません。

マキタも僕もたいていの場合は「アホやな」です。

だから時々何の基準か使い分けて用いる
「バカ」
には何かしら強い意味がこめられているようで、

嫌われていっているのに
なんだか嬉しかったり、

ああ、キモい。

7:2021.1.13 (16:21)

「僕は『彼女のいる僕』が好きだっただけ。」

人に嘘をつこうと思ってつく嘘を
僕はそれほど悪いことだと思っていない。

詐欺師にも色々いるが、
自らの目的と理由に基づいて、
確固たる嘘をつき続ける詐欺師を、
僕は嫌いでない。

それよりも。

本気の方がたちが悪い。
本気の人間は、その本気の嘘を認めて引っ込めることができない。

僕は嘘つきが嫌いだ。
嘘を嘘だと思っていない嘘つきが嫌いだ。

10:2021.1.12 (23:50)

「僕は就職というものをしたことがない。」

就職などせず僕は最初からフリーランスで仕事を始めた。

と書けば格好いいが、違う。
就職できる能力がなかっただけの話なのだ。
そういう意味で、僕には「就職できなかった」という劣等感がいつまでもつきまとう。

先輩が卒業してからも、
僕は時々会いにゆき、
愚痴や大人の事情を聞くかたわらで、
夢のようなポエムのようなことを話し続けた。

そんなできの悪い弟のような僕を、
先輩はどんな気持ちで見ていただろうか。

僕が29歳で結婚するまで
先輩とのやりとりはほそぼそと続いた。

僕はやっとそこで大人になり、週に何日かとは言え、
先生という安定した職を得て、

ろうそくの灯が消えるように
先輩との関係は途絶えた。

11:2021.1.12 (22:46)

「ぱぴぷぺ!ぴくちゃん。」

特に明記してないんですが、
枝くんやぴくちゃん、その他大学生活編で出てくる人物たち(もちろん実在します)は、
同じ大学なわけですが、
ということは当時の偏差値で言えば
みな70代前後でそこそこ優秀な人のはずなんですよ。

狂います。
狂いますねえ。大学生活って。

そこを踏まえて読むと更に困惑の度合いが増して
面白いです。僕はね。

12:2021.1.11 (23:16)

「きもちのわるさ。」

僕の本質的なきもちのわるさは、
言おうと思っていたことを言われてしまうと、
反射的に反対のことを言ってしまうきもちのわるさだ。

つきあいたい、一緒にいたい、
さわりたい、

でもそれは僕が思ってはいけないことなんだ、
などと、勝手に話をマイナス方向に進めたがる。

なんなん?

と問われて、自分から全部壊しにかかる。

素直なのが一番いい。

13:2021.1.11 (19:57)

「枝くんと僕と津軽。」

太宰の斜陽館がまだ宿泊業を行っている時代の話です。

文学散歩として、小樽出身の枝くんをガイドに、
北海道から青森、岩手、秋田、宮城と、
文学碑を訪れる2週間くらいの旅行をしました。

まあそれはそれで思い出に残っていますが、
やっぱり僕は文学碑よりも人、その辺の人が好きなので、
高校生かな、女の子が財布拾ってくれたことの方がよく覚えています。

枝くんは漫画に描くと最低ですが、
本当はいいやつなのかどうか、僕も知りません。

ごくまれにお知らせを送らせてください。 はい いいえ