「ふうん。」
「奇跡」とか言うには大げさですが、
「でもなんかある」と思いたくなるような偶然ってあるもので。
本当のお話です。
まあもし今そんな偶然の一致があっても
はあそうですか、でおしまいなんでしょうけども、
20歳そこそこの私大文系な僕には、
「ふうん」と言ったまま、色々と妄想が広がっていったのでした。
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「奇跡」とか言うには大げさですが、
「でもなんかある」と思いたくなるような偶然ってあるもので。
本当のお話です。
まあもし今そんな偶然の一致があっても
はあそうですか、でおしまいなんでしょうけども、
20歳そこそこの私大文系な僕には、
「ふうん」と言ったまま、色々と妄想が広がっていったのでした。
暗い性格の人って、暗い顔したり暗いこと言ったりできないんですよね。
だから本垢では明るく、裏垢では暗く、なんて演じ分けをできてる人は
特に暗い人でも明るい人でもなく、その他大勢の普通の人だと思います。
僕も普通の人なので、普通の人には惹かれません。
暗いこと言ったり、暗い顔したりってどういう意味があるのかと言えば、
甘えでしょう。
甘えられたいんです。
つまり信用されたいんです。
そのために、僕はどうあろうと傷ついてはいられないのです。
「もったいない」とか「損してる」「うまくやれ」とか
むかあしから、よく言われました。
それは「才能があるのにもったいない」という意味ではなく、
いつまでもサクサクと行動できない僕へのいらだちから
出てくる言葉なのです。
僕はもう十分今の自分には満足していて、
一花咲かせようとか、趣味を副業にしようとか、
そんな風には全く思えず、
むしろそうしたことで生まれるしがらみがイヤで
好き勝手にやってんだ、と
彼彼女らにいくら説明してもただ「もったいない」とだけ繰り返します。
僕はさみしいのです。
それは僕という人間に対して、君という人間から発せられる言葉ではなく、
ただの一般論だからです。
恋愛って、恋愛から目を覚ますためにあるんじゃないかと
思ったりする時があります。
一番長くつきあった奥崎でも2年ほどだと考えると、
なぜ趣味も好みも何一つ合わない家内ちゃんと
20年近くも一緒にいられるのか、謎です。
「そんなもんだよ」で全部が過ぎ去ってゆきます。
この頃の杉ちゃんも僕と同じく、
より危ない方へ、よりダメな方へ吸い寄せられてしまうたちで、
自ら人の地雷を踏んで破滅することで、
ようやく息をしている自分を確認できる、
厄介で面倒な性格をしていた。
「本当の●●とは何か」
●●は愛でも恋でも人生でも何でもいいんですが、
結局最後は傷つくとわかっていて、
でも問わずに通り過ぎることは出来ない、
そういうある種の潔癖さをもって、
僕たちは何となくつながっていたと思う。
だから多分友だちとかではなく、
醜い部分だけを写す鏡のような存在として、
僕たちはお互いを必要とした。
もちろん水色時代もドーベルマン刑事もそれぞれ面白いんですけどもね。
少女漫画のこう、世界が「私」と「ヒロシくん」のみで成立している、
世界の強力な濃さ、狭さが僕を惹きつけてやみません。
今「水色時代」のマンガなりアニメなりを見返しても、
とても中学生の話とは思えないほど、示唆的で含蓄があります。
たまーにこういう絵柄を描きたくなります。
星とポエムを背負った、こういう絵柄。
ほんの数十秒か、もっと短かったと思いますが、
自分の心臓が爆ぜるように動いていたのを覚えています。
僕はこの時はもう童貞ではなく、
ヨシダとつきあったり別れたりし、
お花畑のようなファンタジーの住人ではなかったはずですが、
でもそれが好きだということなんだろうと、
そしてそれは自分でも思い通りにはならない感情なのだろうと、
しみじみと理解しました。
この数日後、
「そのせつはごめいわくありがとう。」
へと話はつながっていきます。
僕はなにか作るのは一生懸命やりますが
事務処理が極端に苦手です。
興味がないんだと思います。
家内ちゃんも必要に迫られない限り、
まったくもって行動するというのが嫌いなんですが、
欲望を満たすためなら
異常な速度で行動するので、
僕としては助かります。
でも何かの事件に関与してそうでちょっと怖いです。
僕の体は長期に渡るステロイドでホルモンを作れなくなっており、
飲み忘れると「なんかもうだめだ」になることを今日初めて実感した。
3年間一度も飲み忘れたことなかったからね。
それでも何やら2枚ほど描いてアップしている。
描かないと結局死んでしまう。
わかっているんですよみんな。
頭ではね。
でもどうしてもよろめいちゃうんですよ。
僕たち同級生はみな、
なんか適当に仲良くするってことができないのです。
時間がかかるのです。
納得することにね。
まあだから僕は君が好きでもあるんですが。