「僕のピコピコ少年。」
狭い田舎町なのでどってこともない話なんですが、
「本人が知らないうちにその親と仲良くなる」というのが好きでねえ。なんでだろうね。
女子には蛇蝎の如く嫌われるが、
おっちゃんおばちゃんには好かれるのだ、昔から。
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狭い田舎町なのでどってこともない話なんですが、
「本人が知らないうちにその親と仲良くなる」というのが好きでねえ。なんでだろうね。
女子には蛇蝎の如く嫌われるが、
おっちゃんおばちゃんには好かれるのだ、昔から。
一人だけ盛り下がってんじゃねーよ
という空気がいやだから、僕は1対1が好きです。
特別インドに行きたかったわけでなく、とりいそぎ日本にいたくなかったので、手持ちの10万で即買えた往復航空券がたまたまインドだったに過ぎない。
インドの知識= ①カレー②ナマステ
の状態で大学3年の僕は日本脱出に成功した。
黙っていても一緒にいられる人がいい。
それには黙っていても一緒にいられる場所が必要だ。
ぽつぽつと色んな話をした。
話はいつもまるで噛み合わなかったが、
この場所と雨音が大体埋めてくれた。
バカでなくても バカなのだ
それが天才だ
は、「西から昇ったお日様が」天才バカボンの6番でお気に入りのフレーズで。
演劇部の脚本を書いた時に挿入して2人に叫んでもらった。
ふいに思い出したが意味がわからない。
夜が明けた。
グッナイ。
何十年も経てば
段々自分の記憶も信用できなくなってくる。
さっき見つけたこの何の変哲もない公園は、
マンガに描いた公園で間違いない。
なんだろう、嬉しい。
が、嬉しい自分自身に失望する。
だから僕は共感と理解を前提とする自称「メンタル弱い」を見ると、心のどこかでかすかに反発を覚える。「弱さを持つ強さ」の言葉の嘘もそこにある。
僕はもう怒ったりしない。
弱さからは何も生まれない。
これは美化していない。
僕は結局この後違う銘柄に変えた。
「あの人」のことを僕は知らないままだ。
煙草の是非などもう論じるつもりはない。
ただ、思い出は色んなものに宿る。
そのものに形などなくても。
それは誰にも否定されない。
なぜって、黙ってニコニコしてても「いい人」にすらなれず、「そんな奴いた?」扱いになる自分の未来が十分すぎるほどわかっていたからだ。
何かしてないと不安だ。
誰にも理解されなくても。