2024.4.1
トオイヒビ10「木屋町・みゅーず・冬。」
京都木屋町の名曲喫茶みゅーずはとても有名だったが2006年に閉店した。
よい個人経営の店はなくなり、チェーン店ばかりになる。
ため息ばかりでる。
伝えたいことはたくさんある。
楽しいことばかりでも哀しいことばかりでも上手くいかないイラスト集。
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京都木屋町の名曲喫茶みゅーずはとても有名だったが2006年に閉店した。
よい個人経営の店はなくなり、チェーン店ばかりになる。
ため息ばかりでる。
写真部部長・加藤塵芥から買った、公演直後の楽屋写真がある。
マキタはぐったりしていたけど、とてもいい顔をしていた。
写真を見て描いた。
打ち上げだったか何だったか記憶がない。
日付が1992年7月19日。
夏休み?終業式?
私服だから夏休みだろうか。
オータニが珍しくメガネをかけて髪を束ねている。
マキタは相変わらずつまらなそうだ。
美術室は刺激のある油絵具の匂いがたちこめている。
そこでみんなで料理して食べる。
若い。
さみだれちゃんの一番好きだったところは、
かわいいと思うものに「かわいい」と反応しないところで、
いつも態度は何でもなかった。
だからこそごくごくまれに僕に見せた、
ほんのわずかな感情の揺れが、
大きな価値をもって僕を揺さぶった。